損小利大だけが全てではない
昨今自称専業トレーダーなどがこぞって、「トレードは損小利大でないといけません」とか
「損大利小を続けるといずれ破産します」って書籍やサイトやYouTube等で言ってますよね。
Twitterでもポエムみたいにこれ書いてる人多いけど痛々しいw
偉そうにトレードで勝つための固定概念をそれだけが正解だと押し付けて、ポエム化する人が私は苦手です。
私はこれだけが正解不正解だなんて言えないな。
他人のやり方に対して否定もしないし自分のやり方だけが正しくて全てだとも思わない。
確かに損大利小を続けるのだけはダメ、利食いは5~10PIPSに対して損切る時は20~30PIPSの取引を続けても意味ない。利食いは小さいのに損失は大きすぎるよね、おっしゃる通り儲からないしいずれ破産する。
ほんとに損大利小がダメなのかすらも、腑に落ちるまで実際に自分で検証してみるといいよ。
損小利大のスタンスも別に間違ってはいないね、合ってると思うしトレードの常識として言われてるね。私はトレードの世界で当たり前とされてるその常識?とやらを理解した上でさらにその先を追求して真理を見つけた上でもの申してる。
「常識を疑え」ってどなただったか成功者の言葉にもあるように、トレードの世界でもこれが正しい、このやり方じゃないと勝てないと押し付ける人のやり方ほど疑ってみる必要がある。
相場の世界にどれが正解でどれが不正解なんてものはない。
どんなやり方でも泥臭くても、利益を積み上げていけるのであればそれが正解の自分の形だ。
みんなが損小利大が正しい、その手法が正しいと言ってるから本当にそれが正しいと刷り込まれ、ロクに検証もしないで決めつけるのではなく、まずは自分の目で確かめてみること。
その人にそのやり方は合ってても、自分にそのやり方が合ってるのかどうか見極めることが肝心だから。遠回りしたくない気持ちはわかるけど価値のある遠回りだから。
多くのトレーダーは、損小利大だけを刷り込まれて盲信しすぎちゃってるね。
それで勝ててるなら問題ないんだけど、何年も勝てない人はその固定概念を疑ってみてはどうかなと私は考える。ココに疑問を感じないといけない。一度立ち止まって自分の頭で考えよう。
損小利大はわかるんだけどこれって万人に当てはまるの?って感じで考えてみる。
トレードやってるとあれ?損小利大じゃなくてもよくね?って事にそのうち気づかされると思う。
じゃあ何が正しいかと言うと、それは「損小利中」・「損小利小」でも利益は出せるってこと。
これだって正しいのかどうかは人による。
勝率重視など外道だっていう人いっぱい居るけどその思考を持つ全員が勝率30%でも勝てると言う。
私には全く無理ゲーですわwじゃあ逆手に取って考えてみようって事で勝率で補うしかなかった。
まず、トレードは穏やかな精神状態で取引できてこそ利益を出し続けられる。
それが長く保有しててもガマンできるし精神状態にさほど響かないのであれば当然値幅を取りに行くスタイルが合ってると思うし、私みたいに気になって仕方なくて握り続けるのが苦痛に感じてしまう人は、小さくても利益を切り抜いて勝率重視するスタイルが合ってるのかなと思います。
とにかく「自分」を最優先する事が超が100個ぐらい付くほど大事。
正しいというよりもこういう考え方もあるよってこと。
損大利小にこだわるあまり、思うように勝てない人はまず自分を知ることから始めてみてはどうでしょうか?
大まかに4つのトレードスタイルに分類
もっと言うならば、短時間デイトレーダーは必然的に勝率で補うことになるし、平均利益も平均損失も1:1になってくる。それはしょうがない。
リスクリワード(RR)のバランスは、選んだトレードスタイルにもよるよね。
以下、大きく4種に分類される。
①スイングトレードなら1回の取引で比較的小さめの安全なロットにて値幅取ってナンボ。
損失100PIPSに対して利益400~500PIPSとか、RRは1:4や1:5とかになってくる。
決着させるまでに1~2週間かかることもザラで、これは明確な「損小利大」のトレード。
②長時間保有のデイトレ&プチスイングなら1回の取引でだいたいだが60~200PIPS前後を取る。
その日のうちに決済する事もあるがたいていは1泊2日や2泊3日の保有になっても当然。
例として損失30~60PIPSに対して利益60~200PIPSだからRR1:2~1:4とか。
損失をもっと小さくしてRR1:6や1:8なんて人も居る。
Twitterランドを見てるとこのような値幅オンリーのトレーダーも多い。長時間ゆえにロットを厚くできる人は少数、こちらも比較的安全なロットでやる人が多い。これも明確な「損小利大」のトレード。
③早ければ数分~数十分、長くても2時間程度までで確実にその日のうちに決着させる短時間デイトレは、だいたいだが取る値幅は10~40PIPS程度の範囲。短時間ゆえにロットを厚くしやすい。
RRは必然的に1:1か良くても1:2程度になってくる。たまにラッキーパンチの急な値動きで40PIPSかそれ以上を取れることはあってもザラにあるわけではなく、ほとんどの取引が20PIPSいくかいかないか程度。ロットで時間を買うことになるので、時短トレードとも言う。
どちらかと言うとスキャルに近いデイトレで、RRも1:1寄りになってくるゆえ、高い勝率が求められる。Twitterランドではこのスタイルを好むトレーダーも多い。
④秒~数分程度で決着させるスキャルピングなら1回の取引でほんの小さな値幅しか取らない代わりに、大きなロットをブチ込んでナンボの世界。スキャルなら1回の取引で1~3PIPS抜きを1日の間で数十回~100回ほどくり返す。スキャルも損大利小が重なるのはダメだが、RRは1:1が原則だけど数多く取引する中には1を切るものもあって然りで全体を通して勝率でカバー。
RRの概念よりも、とにかくスキャルは高勝率でないと話にならない。
これでも損小利大にこだわりますか?
損小利大をステレオタイプに言う人は、上の①か②のタイプ。
「負け、負け、負け、負け、負け、負け、負け、勝ち、勝ち、勝ち」でも勝てるという。
確かに理論上、7連続負けの合計損失分以上に残りの3回の勝ちで何倍も上回って利益を出せるのであればの話ね。大きな値幅を取ることが必須になる。
7連続負けって私からすれば冗談はよし子さんですよww
5連続負けでもちょっと無理。
そんな毎日が続いたら確実に精神ブッ壊れて死にたくなります。
そりゃさ、毎回のトレードで勝率100%が一番いいに決まってる、けどそれはないね。
「負け、負け、勝ち、勝ち、負け、勝ち、勝ち、勝ち、負け、勝ち」だったらいい。
スキャル以外では1日で10回もトレードする事なんてないけど。
短時間デイトレは勝率重視になってくる理由がだんだんと理解できてきましたか?
大きな値幅を取りたい、でも利益が削られたりもするストレスは感じたくないはワガママだね。
相場に長時間や何日も、あるいは何週間もポジションを晒して放置するのだから相応のリスクは覚悟でやらないと。
一時は70PIPSも含み益あったのに全戻しされた挙げ句にマイ転したとかザラにあるよ。
それを見て何とも思わない人も居るでしょうけど、多くの人は感情スイッチが点くよね。
こういうのって相場経験も関係するけど、やっぱり誰だって嫌なはずですよ。
こういう嫌な気持ちの沼に一旦ハマってしまうともうダメ、制御できない。
だから常に勝率3割で何年も利益を出し続けられてる人が居るのであれば素直に尊敬する。
私には不向きだから。今のスタイルを確立するまでは私も損小利大を重んじて、大きな値幅を取るスタイルばかりをやってたから。
週をまたいででも、スイングで200PIPSクラスの値幅を取ったり、基本は100PIPSが目標だった。
最低でも50PIPSは取るような長時間デイトレ~プチスイングスタイルを長らく試したけどこれも自分のデフォルトにできなかった。
要するに昔の私は①と②のスタイルをやってたんですよ。
だけどトータルで利益にならなかったし、資金効率・時間効率悪いし、
何より私の性格に全く合ってなかったことが判明した。
③がメインで時には④もやるけど、自分にとってこれが一番落ち着いて出来る事に気づいた。
トレーダーとして長く生き残れることを重視しないといけない事を深く考察した時に出した答えが
全ての意思決定をするのは自分自身なんだから自分の精神衛生が最優先。
落ち着かない・イライラする・ストレスになる・・・最初は平常心でも、相場次第では感情むき出しにさせられてしまうのでは勝てないのは当然。
だからこれとは真逆の思考で「自分が許容できる範囲に寄り添った」上で取り組むことにしたのです。
10PIPSをバカにするな、十分だ。
私は長時間保有してる最中に「ぎゃああああ!!!」ってなる展開や通過点を許容できない人です。
損小利大をめざすと、それだけ長時間リスクを晒すわけでほぼ確実に出会うよね。
それまで平常心だった自分がどんどん失われていく。そしたら切らなくてもいい所で切らされたりする。それまで50PIPSあった利益が数時間後にチャート見たら10PIPS以下にまで減ってる。
戻る気配が一向にしないし、ここでブレて狼狽決済してしまうってヤツ。
だったら短時間でたとえ10PIPSでもいいんじゃね?って答え。
時間短縮でノーポジになればなぁーんも考えずに過ごせるよね。
早ければ数分、長くても30分程度で決着させることができる。
もちろん市場参加者が多い時間帯でのみやることが前提になる。
もちろん伸びそうな所はなるべく伸ばすようにはしてるけど、これは私が見てきた値動きの仕方や感覚、あらゆるシーンの再来に依存する。「あ、これ過去に何度も見たヤツだ!おそらく伸びるヤツだ」と思えば少し伸ばしますね。
画像のチャートを見てもらえばわかる。

画像のチャートは、実際に私がトレードした場面です。(2回)
この日の勝率は100%で、リスクリワードは1:1.5くらいです。
上位足・下位足ともに方向性がそろって、買いでしか考えられない場面でした。
ここは10PIPSを取るのであればほぼカタイ場面です。
しかも両方とも相場が一番活発な時間帯です。(欧州初動・NY初動、白枠)
多分上級者の中には、私がなぜ2回ともここで取引したかピンと来る人は居るでしょう。
ブレイクしたから、プライスアクションが出たからとかそれも理由の1つではありますが、それよりももっと確度の高い理由があります。
申し訳ないですがその理由をこのサイトで伝えることはしません。
青色の丸帯の時間帯は苦手ではないがあまり好まない時間帯です。
これまでの活発さから一旦落ち着くし、値動きに乏しいので保有しても時間がかかりすぎる傾向。
疲れるトレードをさせられがちな時間帯でもあるからです。
なので統計的にみて、ガーッと値が動く時間帯というのは各市場の開幕から2時間or3時間。
そこは各市場参加者がその日初めて参加しだす時間で、取引量が活発になって当たり前。
開幕初動に目をつける、10PIPSでいいなら時間もあまりかからず楽に取れて然りなんですよ。
そういう時間帯にちゃんと順張りして短期らしくサッと引く勝負だと思ってる。
通貨ペアごとの運動量を加味してめちゃくちゃ自信のある時はたまに残りのポジション1~2本を伸ばして数時間保有することもあるけど、それも0時までには全決済します。
0時~1時の間でだいたいピターッと止まることが多いから。(夏時間と冬時間ではズレる)
それまでの短期波のサイクルは終わり、高安更新しにくくなります。(絶対ではないが高確率)
大きく勝つことだけに目を向けるのではなく、10PIPSと小さくても「カタイ」場面に目を向け、そこに厚くロットを張れるかどうかです。
損小利大でガマン強くて値幅を取れる人が偉いのではなく、儲けた人が偉い。
もっと言うなら、楽に儲けられる場面を蔑ろにしないで儲け続けた人が偉い。
投資の世界は、どんなやり方でもトータルで「儲けた人」が偉いのです。